美術工芸京都造形芸術大学 芸術学部 美術工芸学科

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Department of Fine and Applied Arts, Kyoto University of Art and Design

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ホーム > Blog:写真コース

Blog:写真コースのアーカイブ

金魚部 テレ金第二弾! in.奈良県大和郡山市

  • 2012/02/22 17:15
  • Blog:写真コース | News

 

 

こんにちは

写真コースのもりあやです。

今日は、金魚部としての報告があります!

 

テレ金第2弾が決定しました!


場所は、金魚の養殖で有名な奈良県大和郡山市です。

おおさかカンヴァスの際に、電話ボックス内で泳いでいた金魚は
全てこの大和郡山市の金魚達です!!
今回、大和郡山市を舞台にした金魚にまつわる映画

「茜色の約束 - サンバ do 金魚 -」 http://paku89.com/

がイオンモール郡山で上映されるにあたり、公開記念としてテレ金を発表します。
是非、テレ金をイオンモール郡山の入り口でご覧になってから中で映画をお楽しみ下さい!

そして大和郡山市は金魚の養殖が盛んな場所なので、あちこちに金魚の田んぼがあったり

色んな種類の金魚を展示しているやまと錦魚園という養殖場があったりと、すごく長閑な場所なのでお散歩も楽しめます!

金魚づくしな一日をすごしてみて下さい。


【イオンモール郡山の展示詳細】

映画「茜色の約束」公開記念 
「テレ金」がやって来る!
■ 会期:3月6日(火)~11日(日)10:00~20:00

■ 会場:1F中央入口前

京都芸術造形大学の金魚部によるアート作品「テレ金」を展示します。
公衆電話ボックスを改造した巨大な水槽の中で、金魚が優雅に泳ぎます。
大阪でも話題を呼んだ、 芸術性の高い作品を是非ご覧ください。
≪金魚すくいもあります≫3月10日(土)・11日(日)11:00~16:00まで・1F中央入口前
■ 主催:K-Pool Project ■協力:京都造形芸術大学・(有)やまと錦魚園 奈良県郡山金魚漁業共同組合

 

是非お越し下さい。

金魚部facebook       http://www.facebook.com/profile.php?id=100003036070899

 

 

 

 

 

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はるやすみ

  • 2012/02/13 15:55
  • Blog:写真コース | News

 

こんにちは。

 

写真コースのもりあやです。

今日は、春休み中に考えている今の段階の私の考えを言葉にまとめてみました。

 

最近は、自主課題としてセルフポートレートを撮っています。

フィルムカメラで三脚を使い、100枚撮るを目標にしてます。

椿先生の授業でひとつのテーマでドローイングを100個描くという課題がありました。

それを写真に当てはめてみようと考えました。

100枚撮る過程の中でセルフポートレートについて考えます。

ですが、100枚じゃ何も分からないと思うので春休み中撮れるだけ撮り続けます。

 

毎回、一眼レフカメラでセルフタイマー設定をして、ダッシュしてます!

フィルムカメラなのでどんなかんじに撮れたのか見れないので

いつも3回ほど撮り直ししています。

もはや、フィルムがスケッチブックのような感覚です。

ですが、三脚を使うことによって構図を真剣に考えるので無駄使いではないと思ってます。

 

私は、撮影に行って煮詰まったら図書館へ行っています。

春休み中現段階で出会った写真家は

シンディ・シャーマン

森村泰昌

長島有里枝

マンレイ

アンリ・カルティエブレッソン

ロベール・ドアノー

木村伊兵衛

とにかく、写真集に人物が写っていたら見て調べています。

最近木村伊兵衛さんについて凄く興味があるのですが、木村さんの写真は、目の前にあるものをぱっぱっと撮っただけなのですが

強いメッセージが見えてきます。

三脚を使っていなくてしかも意図的でもなくこんな写真が撮れてしまうのか。

木村さんは人々の何気ないふつうの生活の一瞬を切り取るプロだと思います。

それに対して、シンディ・シャーマンの写真はポートレートのスナップ写真の中に「演出」「虚構」がたくみに仕組まれています。

映像での「演出」は全て意味のある動作です。その動作によって私たちは何かを感じるのです。

その人物がどういう人柄なのかとか、次の展開にもっていくためにはこのような動作が必要でとか

そのような事を考えながら映像は作られると思います。

だけど、ただ単純にスナップショットなポートレートを撮るのだったら意味も何も感じ取れない。

シンディシャーマンはそこをうまく抜けて、あのようなポートレートを撮っています。

私がただピースをした写真を私の事を全然知らない人が見ても「誰?」ってなるだけですよね。

ですが、シンディシャーマンのポートレートはまるで映画のワンシーンを切り取ったかのような写真なので

「この人はいったいどうなってしまうの?」だったり色々と考えてしまいます。

演出という虚構がすごく上手いです。

ただ単純に自分を撮るという事でも、上手くやらないとそれはただの自己満足で終わるんじゃないかと考えてしまいます。

芸能人でも何者でもない自分が自分の写った写真を撮って何になるのか…ただのナルシストで終わる写真になるのか。

自分を記録する、自分とは何か自分という人間とは何か写真の中で自分探しを行っている状態の今です。

 


春休みもまだあと一ヶ月あるので2回生になる準備を頑張りたいと思います。

1回生最後の合評の時に竹内先生が「練習って言っているけれど、いつが本番なの?」とおっしゃっていました。

この言葉が、すごく胸に刺さっています。

私のフィルムはスケッチブックのようなものと最初に言いましたが、私はこれを本番だという気持ちで撮り続けます。

 

 


 

 

 

 

 

 

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写真の合評

  • 2012/01/31 03:49
  • Blog:写真コース | News

 

はやいもので、もう1年目の授業がすべて終わりました。

2回生まであと少し。。。。。。

こっそりてんぱってます。現代美術コースの留岡です。

 

先日、最後の合同講評がありました。写真の合評でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

合評のとき、よくゲストがいらっしゃったのですが

(畠山直哉先生のいらっしゃったときは白熱でしたね)

今回はラストということで、現代美術/写真コースの教授3人の先生によって

行われました。

 

ここでは言えないようなこと、たくさん思うことがありました。

反省と、希望と、いろいろ。

写真は、心の鏡的なところがあります。。。

それぞれにとって、深いところにずしっとくる講評だったと思います(抽象的ですみません)

 

 

 

何よりいえるのは、このコースに来てよかった、ということ。

とっても恵まれた環境です。

だからこそ甘えないように、常に自分を戒めないといけないですね。

わたしはハングリー精神なしに、ぐいぐい進むことはできないと思っています。私は。

はふー!強く、励まねば!

 

 

2回生としての最初の授業を迎えるまでにはまだ、時間があります。

大学生の春休みは、芸大も例外じゃなく長いのです。

その間にどれくらい、変身できるか!

時間はある!いや、時間はなくたって、その中で変身できるようにしなければ!

 

 

精進せよ。わたし。

尊敬できる仲間でありライバルであるコースメイトたちにも負けないように

毎日、昨日の自分に負けないように

 

そんなふうに思った今日この頃です。

 

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本日必見!「The Role of Creators in Future Society/次の社会におけるクリエイターの役割」

  • 2011/12/01 10:04
  • Blog:写真コース | News
クリエイターとは、社会のなかでどのような役割を担うべき存在なのか。
混沌を極めた現代において活動するクリエイターたちは
どのように次の �社会に貢献できるのか。
世界各地で社会と関わりながら活動を展開する4人が、
現代のクリエイターの姿を切り取りつつ、未来のクリエイター像について話し合う。

日時:12月1日(木) 18:00-20:00 開場 17:45
会場:京都造形芸術大学 ギャルリ・オーブ吹抜け
出演者:マルイェット・ウェセルス・ボア、
キャメロン・トンキンワイズ、
小野規(写真家、美術工芸学科教授)、
山崎亮(コミュニティデザイナー、空間演出デザイン学科教授)
定員:100名
参加:申込不要 その他:同時通訳有り ※イヤホン先着100名
- – - – -
■招聘作家■
マルイェット・ウェッセルス・ボア Marjet Wessels BOER
http://www.studiowesselsboer.nl/
1978年生まれ。リートフェルト・アカデミー卒業。2001年にアムステルダムにスタジオをオープン。機能的であると同時に、人がアクセスしやすくなる要素を巧みに取り込んだプロダクトデザインからキャリアをスタート。近年では、 �公共空間のためのパブリックアート・デザインプロジェクトを各所で実施。ユニークかつユーモラスでありつつ、地域の誰もがアクセスでき、そこにコミュニケーションを生み出す作品を制作。
滞在期間:2011年11月7日(月)~12月4日(日)

キャメロン・トンキンワイズ Cameron TONKINWISE
http://www.newschool.edu/facultyexperts/faculty.aspx?id=23672
1970年生まれ。シドニー大学博士課程修了(哲学)。パーソンズ・ニュースクール・フォー・デザイン(ニューヨーク)デザインストラテジー学部で、デザイン哲学とサスティナビリティについて教鞭を執ると共に、サスティナブルデザイン分野で世界規模の連携をしているパーソンズ・デシス・ラボのディレクターを務める。サスティナブルデザインおよびサービスデザインにデザイン哲学を取り込み、「モノをつくる」デザインから「関係をつくる」デザインへのパラダイムシフトをベースに、次世代のデザインを生み出すためのプロジェクトとリサーチを世界各地で行っている。
滞在期間:2011年11月24日(木)~12月 �4日(日)

■ask breath■
オランダとアメリカから、社会と関わるデザインを提案するクリエイターを招聘し、
「The role of creators in future society/次の社会におけるクリエイターの役割」を
テーマに、ディスカッション、レクチャー、ワークショップなどを実施する。
2005年から京都造形芸術大学で行われている国際プロジェクト
「世界アーティストサミット(ASK)」の精神を引き継ぎ、近未来の社会をつくり出す
若いクリエイターを育成する。また彼らとのコラボレーションを通して、
若い世代が次回ASKに向けての提案を行う。
- – -
中村杏里 Anri NAKAMURA
a-nakamura@office.kyoto-art.ac.jp

京都造形芸術大学
企画広報室 国際交流グループ
606-8271 
京都市左京区北白川瓜生山2-116  
tel  (075)791-9112
fax (075)791-9233
http://irca.kyoto-art.ac.jp/cie/

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現代美術/写真コース 1年生展のお知らせ

  • 2011/10/07 12:30
  • Blog:写真コース | News

 

 

 

美術工芸学科 現代美術/写真コースのグループ展を開催致します。

 

contemporary/photography

 

 

 

 

 

 

 

現代美術/写真コース 1年生展

会期:10月8日(土)〜10月31日(月)

時間:9:00〜20:00

会場:人間館1階 ラウンジ

会期中無休 入場無料

10月13日(木)13:00より 会場にて公開講評会を行います。

 

現代美術/写真コースの出発点となる展覧会です。

人間館にお越しの際は、是非お立ち寄りください。

 

 

 

 

 

 

 

 

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Photography is…

  • 2011/06/23 23:12
  • Blog:写真コース | News

 

こんばんは。現代美術コース1回生の留岡です。

 

 

昨日の午後の専門授業の時間にですね、

お客様がいらしていました!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はるばるインディアナ大学から!

写真を専攻されている学部生、院生のみなさまがた。

 

写真・現代美術の学生らは、おびえながらも知っている英語を駆使し

なんとかコミュニケーションを取ろうと励んでいました笑

うまく話せはしないけど、みんな笑顔で楽しそうでした。

終わった頃にはみんな、さよならが名残惜しくてもうーー><

 

インディアナ大学の皆さんは優しくてフレンドリーで、

にこにこ笑い合ってられた、と思ったら

彼らの作品のプレゼンテーションをきいて

あぼーん。

レベルがちがう!

うわーー!!すごい!

焦ったのは私だけじゃないでしょう笑

でもとてもいい刺激になりました。

 

この機会を設けてくださった先生方に感謝します。

 

そしてこの大変な時期に日本に来ることを決めてくれた

インディアナ大学の皆様にも、

心から感謝します。

簡単なことじゃない。。。両親に止められた人も多かったみたいです。

 

 

そしてみんなメアドを交換しまして、

これを機に

さらに交流を深めていく模様です。

 

ふふー!嬉しいことですね。

英語も勉強していかなければ!笑

 

 

 

 

 

このクラスに皆さんを連れてきてくれた

彼らの先生、Osamu James Nakagawaさんは、

神戸TANTO TEMPOで写真展『廻』を展示中です。

行きました。

廻シリーズは家族写真なのですが、ただの家族写真ではありません。

まあ見ないとはじまらないですね!ぜひ。

 

授業で話してくださったのは写真作品『BANTA』。

沖縄の、戦争の記憶を持った崖(BANTA)を

鳥肌のたつような圧倒的な迫力でとらえた作品です。

授業では、その撮影の経過について話してくださいました。

崖の、頂上からではなく岩肌(つまり米軍がミサイルを打ち込むときに見た景色、沖縄の人々が身を投じた瞬間に目に焼き付けたであろう景色)を撮影するため、

危ない道のりで崖下へ降り、

また、

まだ茶碗や骨の残る暗い洞窟へも

長い時間をかけて撮影のために足を運ばれたそうです。

とても、とても長い時間。

その暗闇はどこか暗室に似ていて、その時間すら

撮影のときには忘れてしまっていたそうです。

 

たしかに、暗室で作業していると時間を忘れるものです。。

 

 

その、自分にはリアルな想像もできない体験によって撮影されたBANTAの写真を、

生で見ることはできませんでしたが、画像や、縮小されたカタログの画だけでも

私は、

言葉を失うような、

恐怖感と、緊張感のような気持ちを感じていました。

 

そしてやはり

それでも写真は

美しいものでした。

 

 

 

今回のインディアナ大学の学生さんたちとの出会い

彼らの作品や思想にふれたこと

それからJamesさんの写真とお話

廻展

 

私は現代美術コースで、写真に対してそれまで深い考察はできずにいました。

というか、単純に記録写真こそが写真だとも思っていました。

ですがこれらの機会によって

揺らいだ、という感じがします。

写真てなんだろう

写真に写るものは

その行為は

なんなんだろう。

 

でもこういうもやもやを辿ることができるのを

嬉しく思います。

 

 

授業で皆さんにも聴きましたが

これからも考えていきたい

無数の答え

 

 

Photography is 『  』。

 

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休日

  • 2011/05/23 22:22
  • Blog:写真コース | News

晴れたり雨たり、空が忙しいですね。

こんにちは、現代美術コースの留岡です。

 

「なぜおまえが写真コースのブログを更新するのか!!」

って思いましたか、そうでもないですか、

 

写真コースは現代美術コースと合同だからです!!(一回生のうちはね。

というわけで、両方更新させてもらいますーよろしくお願いしますー。

(ちなみにbixkoトップのフリッカー画像もたまに更新してますー)

 

 

ところで。

書きたいことが2つあるのですが、両方書くとややこしいので

ひとつはこっちに

もうひとつは現代美術コースのブログ

で 書きたいなーと思います。(えへへ出没しすぎ

 

 

なにかというと。

いい撮影スポットを発見しました!!!という話。

 

奈良の、郡山!

(最初「こおりやま」って読めなかったのは誰にも言えません)

にある、元遊郭のお屋敷です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

めっちゃ古いし、(すごくそのままだし)

遊郭だからちょっと他の建築物とも違うのです

おしゃれっす!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

携帯しか持ってなかったので、あんまりちゃんと撮れてませんが、

頑張りましたわたしのiPhone.

(一緒に行った友人は撮り過ぎて充電きらしてました笑)

 

 

ちゃんとカメラ持っていけばよかった!!

どこを撮っても絵になる!大興奮。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこをお掃除させていただきました。

ここは、もしかしたらギャラリーとしての

アートスペースに変身するかもしれないんです。

 

いつかは我ら写真・現代美術コースも・・・なんて!

 

 

 

いい被写体であり

いいギャラリー・・・ うーん、すてきです。

 

 

という、 そんないい出会いをした休日でした。

 

古い建築に興味がある方は、郡山、おすすめです。

 

 

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夏の旅から3 / Saint-Omer, France – Le Blockhaus & La Coupole(ブロックハウスとクーポール)

  • 2010/11/13 22:54
  • Blog:写真コース

秋が深まってきましたが、夏の旅の報告はまだ続きます。

フランス北部、ノルマンディー県からノール・パ・ド・カレ県にかけては第1次世界大戦および第2次世界大戦の激戦地でした。一見穏やかな農村風景が広がっていますが、今でもそこここに戦争遺構や兵士の墓地が残り、不発弾も見つかります。

1940年代、ナチス・ドイツによる占領下では、ドーバー海峡を隔てたイギリスからの連合軍の攻撃に備えて、鉄筋コンクリート製のバンカーや基地が数多く建設されました。ほとんどは撤去されることなく、今も戦争の記憶をとどめるモニュメントとして残されています。

 

今回訪ねたのはノール・パ・ド・カレ県、ベルギーとの国境に近いサン・トメール市近くにあるナチス・ドイツの2つの巨大な遺構「ブロックハウス」と「クーポール」です。

1943年、不利になっていく戦局を打開するため、総統アドルフ・ヒトラー(1889‐1945)は、それまで極秘で開発を進めていたV2計画を実行に移す決断を下します。V2とは報復兵器第2号(Vergeltungswaffe 2)の略で、液体燃料ロケットによる世界初の弾道ミサイルです。全長14m、重さ12トン、エタノール(アルコール)と液化酸素を燃料とし、時速5700キロで宇宙空間を飛行してくるので、連合軍の兵器では迎撃できません。ヒトラーは、ナチス・ドイツの技術力の結晶ともいえるこの兵器によってロンドンを壊滅させ、大戦を終結させようと考えたのです。

 

森の中に突然巨人の棺桶のように出現する「ブロックハウス」は1943年春、V2の発射基地として建設が始まりました。全長75m、高さ33m、まさにその名のとおりのコンクリートのブロック。大きなお墓です。息をを飲んだまま、一瞬凍ります。

近代建築の造形に革命を起こしたコンクリート。それが100年もたたないうちに巨大な死の装置になっている。

日本の建築ではあたりまえのコンクリート打ちっぱなしを嫌がるフランス人は多いけれど、記憶のどこかでつながっているのかもしれません。

 

さて、対するイギリスも高解像度の航空写真を使った綿密な偵察活動によって、V2計画を察知し、1943年夏から大規模な爆撃を開始します。「ブロックハウス」は完成を見ずして爆撃を受けたため、燃料である液化酸素の工場に急遽変更されました。そして、15キロ南の採石場に新たな発射基地として建設されたのが「クーポール」です。

これはもうどう形容すればいいのか。直径70メートル、高さ42メートル、厚さ5メートルのドームを持つコンクリートの怪物。

丘の斜面からのぞいているのはドームのほんの一部で、基地のほとんどの部分は地下に隠されています。崖下のトンネルから部品や燃料が鉄道によって運び込まれ、ドームの下に広がる六角形の地下空間でV2の組み立てと発射準備が行われました。200キロ離れたロンドンに向けて、24時間で50機のペースでV2が発射される計画でしたが、1944年春からの連合軍による爆撃のため発射台はついに完成せず、1944年9月に始まったV2による攻撃にはすべて移動式の発射台が使われました。

 

大戦はもはや終局を迎えており、V2計画はヒトラーが望んだ成果をもたらすことはありませんでした。

ロンドンとアントワープを中心に3200機が発射され、1万人を超える犠牲者を出したものの、基地やミサイルの建設現場で強制労働をさせられた民間人や捕虜の犠牲者は、それをはるかに上回るものだったといいます。

 

最後に、V2計画の中心人物だった天才科学者、ヴェルナー・フォン・ブラウン(1912-1977)について。

ナチス・ドイツ降伏後は戦勝国の間でV2の技術の争奪戦になりますが、アメリカに引き渡されたフォン・ブラウンは、ナチス党員であったにかかわらず裁判にかけられることもなく、100機あまりのV2とともにアメリカに渡り米国籍を与えられます。そして冷戦下では米軍のミサイル開発、さらにはNASAおいてアポロ計画を指揮します。

1969年、サターン5号によって人類は初めて月に足跡を残しますが、宇宙開発における大きな一歩を実現したのは実はナチス・ドイツの頭脳であったのですね。V2は兵器そのものとしては(ありがたいことに)決定的な働きはなかったけれど、ガガーリンの「地球は青かった」という言葉も含めて、私たちの脳内の記憶やイメージに大きなインパクトを残すことになったといえるでしょう(ソ連もナチス・ドイツの科学者をたくさん連れ帰った)。

「クーポール」は戦後長く廃墟化していましたが、現在見事なミュージアムに生まれ変わっています。下はカタログの表紙ですが、ロトチェンコ展見た人、ビビッとくるものがありませんか?(O)

 

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夏の旅から 2 / Pessac, France – “Les Quartiers Modernes Frugès” by Le Corbusier (ル・コルビュジェ/ペサックの集合住宅)

  • 2010/09/29 00:28
  • Blog:写真コース

現代の都市の風景を撮影していると、20世紀以降、とくに戦後に建てられた集合住宅建築がいやでも視界にはいり込んできます。ほとんどが機能一点張りで無個性に見えますが、その原点を追ってゆくと、無駄な装飾を廃して構造や素材を一新し、機械化と大量生産の時代に見合った住宅や都市のモデルが提唱された20世紀初頭にたどり着きます。

この時代、先鋭的な建築家は数多くいますが、個人住宅から都市計画、ライフスタイルにいたるまで、建築という枠組みを乗り越えて近代という時代のヴィジョンを提示した人物というと、やはりスイス生まれのフランス人、ル・コルビュジェ(1887-1965)の名前が真っ先に浮かびます。

彼の設計した集合住宅のなかでは、南仏マルセイユにある『ユニテ・ダビタシオン』(1952年)というコンクリートの足に支えられた巨大なアパートが有名なのですが、それよりずっと前、1924年-1926年に、フランス南西部の街ボルドー郊外ペサックに労働者用の実験的なアパート群が建設されていると聞いて、行ってみることにしました。ボルドーはワインの大産地なので、あたりは一面ブドウ畑です。

ル・コルビュジェにとっての1920年代は、建築の新時代を告げるマニフェスト『建築をめざして』を出版したり、パリ郊外にモダニズム建築の傑作とされる『サヴォワ邸』を設計したりと、たくわえていた創造力が一気に噴出した時代です。

著書を読んで感銘を受けた地元の実業家アンリ・フリュージェスの依頼によって取り組んだペサックのプロジェクトは、50戸あまりのカラフルな小住宅が緑豊かな敷地内に散在する庭園都市で、今見てもその斬新さ、モダンさは色あせていません。

とはいえル・コルビュジェの先進性は一部の都市生活者やエリート層を除いては理解されなかったのも事実で、地元の建設業者の技術では手に負えず、分譲はしたもののあまり売れることなくプロジェクトとしては失敗でした。間取りが庶民の生活様式に合わなかったり、窓やテラスの作りが土地の気候に向いていなかった、ともいわれています。戦後は荒廃の一途をたどっていましたが、近年は市も保存運動に乗り出し、資金のある住民が買い取ってリノベートして、ちょっとリッチな住宅地になりつつあるようです。

日本から見ると、この時代のフランスは近代の文化が花開いたベル・エポックということになっていますが、パリから500キロ以上も離れたペサックは完全に農村で、都市との文化的落差は相当大きかったはずです。この住宅に住むことになった工場労働者は新時代の階層に属していたとはいえ、このカラフルな箱が住宅に見えたかどうかは定かではありません。未確認飛行物体のように惑星パリからブドウ畑の真ん中に飛んできた変な建物ぐらいに思われていたかもしれません。

住宅を「住むための機械」と定義したル・コルビュジェの近代的思考による理想のかたちと、住み手である庶民の日常生活が生み出す必要のかたちとの差異は、90年の時を経てもまだはっきりと目にすることができます。

上の写真に半分だけリノベートされた住宅が写っていますが、ル・コルビュジェなど知らない普通の人々は屋根のテラスを覆って部屋を増やし、窓の一部を塞いで木製の観音開きの雨戸をつけ、トタン屋根の物置を併設してしまうのです(さらに庭には芝生ではなく野菜を育てる)。でもそれを間違っているとはいえません。ある意味「住むための機械」を実践しているわけで、正当なのです。

一方で、いまペサックに喜んで住むル・コルビュジェの理解者たちにとって、この近代の理想は古いスポーツカーのようにノスタルジックな芸術品であり、「歴史的建造物」であって、もはやアクチュアルで改変可能な居住の道具ではありません。

先端の都市文化しか取り扱わない歴史をなぞっていると、時代や文化というのは直線的に進化しているように思いがちですが、実際の生活レベルから考えると、じつはもっと複雑なカーブを描きながら変化しているのだなとあらためて思いました。(O)

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夏の旅から 1 / Bilbao, Spain – Guggenheim Museum

  • 2010/09/04 14:53
  • Blog:写真コース

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ビルバオはスペイン北部バスク地方の首都。都市圏人口100万人、スペイン第5の都市です。ここに1997年に開館したグッゲンハイム・ミュージアムは、ヨーロッパでもっとも注目されている美術館のひとつです。

アメリカ人建築家フランク・ゲーリー設計による、チタンのうろこに覆われた巻き貝のミュータントのような建築は(ピカソのキュービズム絵画にインスパイアされたらしい)、並外れた造形によって美術館建築の常識をくつがえしてしまうと同時に、今後の美術館のありかたを示す格好のモデルともなっています。それは、美術館にはアートの研究/発信地としての機能にとどまらず、21世紀型の都市の再生のための装置として、より大きな役割が期待されているからです。

グッゲンハイム・ミュージアムが革新的だったのは、それまで造船業といった斜陽産業に依存する地味な地方工業都市だったビルバオを、わずか10年余りでヨーロッパ有数の文化観光都市に脱皮させてしまったことです。もちろん、ビルバオには経済力や人材、グルメの伝統などそれなりのポテンシャルがあったのですが、美術館を中心とする周到な都市計画とインフラ整備によって、建築/デザイン/アートと歴史遺産とをリンクさせ、人とエネルギーを呼び込んで新たな消費のスパイラルをつくりだすという離れ業を短期間のうちにやり遂げたわけです。このメソッドは現在ヨーロッパ中に広がりつつあり、ビルバオより規模は小さいものの、今年5月フランス東部の都市メッスに開館した、坂茂(ばん・しげる)設計によるポンピドゥー・センター・メッスもその一例といえるでしょう。ぱっとしない、という点ではフランスでもトップクラスの街メッス、はたしてどう化けるでしょうか?

さてミュージアムの内容ですが、派手な外観とは裏腹に教育プログラムも充実した、はったりなしの堅実な展示で、とても好感がもてました。

企画展はもちろん良かったのですが(「アンリ・ルソー展」「アニッシュ・カプーア展」「ロバート・ラウシェンバーグ展」)、特筆すべきは常設展示のクォリティーで、なかでもとくにリチャード・セラの「The Matter of Time」は文句のつけようのない傑作だと思います。考え抜かれ緊張した空間のなか、身体と知覚がびりびりと刺激される快感が味わえます。

またこれまでもうわかったつもりでスルーしていた、ジェニー・ホルツァー「Installation for Bilbao」やジェフ・クーンズ「Puppy / Tulips」の作品をきちんと見て、再認識することができました。展示空間がいいと、重要な作品の前で自然と足が止まるんですね。デパートみたいなポンピドゥー・センターにも見習ってほしいなと思いました。(O)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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