- 2010/07/02 17:11
現代美術は21世紀初頭のあらゆる産業のなかで最もホットな領域になりました。リーマンショックの後も衰える気配の無いこの世界は、新興国の旺盛な投資意欲に支えられ劇的な変化を遂げています。アーティストたちは好むと好まざるとにかかわらずこの現実に晒されながらも多様な展開を遂げなければなりません。このコースでは、市場原理と人間性を対立軸に置くナイーブな芸術至上主義を慎重に迂回しながら、現代思想や科学や経済の仕組みを理解し、ファッションやデザインと共同戦線を張れる柔軟な人材育成を行います。さまざまな業界の先駆的な人々と未来を創造する重要な仕事を担うため、英語によるゼミをステップに、海外での滞在制作や留学に積極的にチャレンジしてもらいたいと考えています。
※写真コースと共通カリキュラム
特徴と狙い
日々刻々変化する世界に飛び込む勇気と実力を備えた人材を育成します。3回生から上海やロンドンのレジデンスに出向き、滞在製作と展覧会を行いながらアーティストとして自立するための訓練を行います。作品の表皮を支えるしっかりとした教養とコミュニケーション力を、徹底したドローイングと対話のなかで育みます。
特色のある授業紹介
- 椿昇「芸術計画演習」
瀬戸内国際芸術祭などを通じ、アートによる循環型社会形成の現場に学生と参加。従来ブラックボックス化されていた企画構想のプロセスを公開し、スポーツにおけるコーチングと同様に明快な処方箋を各自に用意しました。また、個の力を増殖させるため、ドローイングとTwitterによる言語トレーニングを基礎訓練に導入します。 - 銅金裕司「表象創発論」
東京藝術大学で12年、独自な観点で創発と創造について講じ、いまやonly oneの名物講義です。さらに磨きをかけた本学の表象創発論では、サイエンス(人文科学、社会科学など)を通して森羅万象に向かい、人間の本質を問い直します。 芸術家でありつつも、多様な科学分野での博士号(ph.D.)所得が可能な講義体系を用意しています。
施設紹介
「YuYuan Rd. 361」
上海市中心部、愚園路にあるCCAAディレクターが開設したギャラリーを借り受け、4回生や院生の滞在制作と個展を行う場を提供します。施設だけではなくコレクターやギャラリストの国際ネットワークも含めたアジアの拠点とし、造形大からパワフルなアーティストを世界に供給していきます。
こういう人に来てほしい
自分の好きなことを達成するために集中力と根気があり、責任をもってやり遂げる意志の強い人を求めます。孤独を愛しながらも好奇心にあふれ、他者に興味と愛情をもつオープンな姿勢も大切です。流動する世界や新しいテクノロジーを恐れず、積極的に学び経験してください。英語力はもちろんですが、コミュニケーションしようとする意欲が大切です。
理想の未来
国際社会で活動するアーティストになってもらいたいと思います。世界に友人をもち、表現を通じて人間として尊敬される人物に成長し、持続可能な世界を担う一員となってください。またアート以外のさまざまな現場においてもアーティスティックな発想と手段をもち、問題解決能力の高い個人としてネットワークのハブへと成長します。
京都造形芸術大学 芸術学部 美術工芸学科
































