- 2010/07/02 17:06
テキスタイルは人の暮らしに近いものです。布はかつてよりその時代・文化とともにあり、その時代の最新のテクノロジーと呼応し、進化し、社会のさまざまなシーンで機能してきました。着物からファッション、住空間のしつらえからホテルのインテリア、そして自己表現としてのアート等、その領域は多彩を極めます。「染織の都」とうたわれる京都で、伝統的な「そめ」「おり」を学ぶことは理にかなったことですし、贅沢なことでもあります。なぜなら町を歩けばいたるところにその教科書の1ページを見ることができるからです。しかし本学では伝統のみならず、その対極にある現代のテキスタイル、最先端のテクノロジーについても学びます。
特徴と狙い
ここには、繊維という素材だからこそできる『色と形のリ・ア・ルな世界』があります。その特徴を生かして、なによりも「まず手を動かしてみる、それから考えてみる」というプロセスを重視しています。技術や知識を習得し、経験を積み重ねていくうちに徐々に問題を発見し、考え、みずから解決する力を身につけることが目標です。
特色のある授業紹介
- 「インターンシップ・ラボ」
3-4回生を対象としたこの授業では、社会との接点を求め、企業や工房の一員としてプロジェクトにかかわります。現場の臨場感を学び、考え、自発的に行動する能力を高めます。2010年度のプロジェクトは、ミナ・ペルホネン、ダイ・フジワラ、sou・sou、モーネ工房、セメントプロデュースデザイン(株)の5社の協力を得ます。 - 「産学協同・プロダクト演習」
ハンドメイドとは対極のものづくりを学習します。2009年度、織クラスでは大喜(株)で制作したジャカード織物を、(株)宮井で風呂敷プロジェクトとして商品展開と展示会を行いました。また、染クラスでは、インクジェットプリントによるアロハシャツを、神戸ファッション美術館エントランスホールで展示会及びファッションショーを行いました。
施設紹介
「染工房・織工房・染料室・釜場・水場・製版室」
友禅、型染めの小幅長板、プリントの広幅長板、着尺引染め、蝋染、絞り染など、多様な技法に対応する染工房。和機、洋機、竪機(たてばた)、コンピュータドビーなどが揃った織工房。気密性の高い染料室。大型タンク23台が同時に加熱できる釜場。オーバーフロー水洗が可能な大型水洗場。プリント型を作成する製版室など充実しています。
こういう人に来てほしい
健康な人。よく食べて、よく寝て、しっかり日常を生きる人に来てほしいと思っています。なぜなら、布にかかわるシチュエーションは日常のなかにあり、そのひらめきは、さまざまな日常のなかにこそあるからです。
理想の未来
未来に向けて「布」はますます注目される素材です。「布」にかかわる価値の多様性に注目し、ファッション・インテリア・建築・アートなどに留まらず、多様な展開をめざします。デザイナーやアーティストなど多様なクリエイターを輩出したいと思います。
京都造形芸術大学 芸術学部 美術工芸学科
































